このたびは、池藤織布株式会社のホームページをご覧いただき、まことにありがとうございます。代表の池藤よりごあいさつを申し上げます。
2021年（令和3年）に代表の職を拝命し、70年以上にわたる弊社の歴史において新たなステージを受け継ぐこととなりました。今後に向けて最も大切にしたいのは、弊社が長年にわたって積み重ね、培ってきた技術や実績、お客様からの評価と、それらに裏づけられたネームバリューといった有形無形の資産です。どんな人、どんな物事に対しても謙虚に向き合い、誠実に行動することは弊社の基本的な考えですが、これは私にとっても極めて重要であることは言うまでもありません。
私自身、以前に繊維業界の他社で現場の仕事を経験しました。そこから得られた知見や気づきは「現場を知る」ために必要なものばかりであり、これからも弊社だけでなく私個人も現場主義を貫き、強い組織づくりや企業価値の向上に資するものであると確信しています。
私が現職に就任する直前には「コロナ禍」が世の中を覆い、私たちの業界は未曽有の試練に直面することとなりました。しかしそれは、受注生産だけでなく自ら提案し、発信する繊維メーカーとしての未来を模索する契機にもなりました。今後はお客さまからのご依頼を形にするだけでなく、その前段階からお客さまと一緒に製品づくりができるパートナーとしても成長していきたいというビジョンも描いています。
また、繊維業界は大量生産を伴う業種だけに、環境問題とのかかわりを避けて通ることはできません。作りすぎによるロスの発生や環境負荷の高い素材からの脱却など、持続可能な社会の実現に向けて私たちが取り組むべきことはたくさんあります。そしてすでに、本当に必要なものを必要なだけ生産できる態勢づくりなど、具体的な取り組みが始まっています。
これからも私たち池藤織布株式会社は、これまでに蓄積してきた財産をしっかりと継承し、さらなる価値を想像して社会に提案できる繊維メーカーでありたいと考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

池藤織布株式会社
代表取締役社長　池藤文彦